通常1週間に1回、同一曜日に、成人であれば25mgを経口投与
MSD株式会社は9月28日、2型糖尿病治療薬で週1回投与の持続性選択的DPP-4阻害薬「マリゼブ(R)錠12.5mg/25mg」(一般名:オマリグリプチン)の製造販売承認を取得したと発表した。今回の承認は世界に先駆けたもの。
同剤は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が開発した長時間作用型の新規DPP-4阻害薬。1日1~2回投与型とは異なり、週1回の投与で血糖値をコントロールするという。
通常1週間に1回、同一曜日に、成人であれば25mgを経口投与する。用法・用量に関する使用上の注意として「本剤は主に腎臓で排泄されるため、重度腎機能障害のある患者、血液透析又は腹膜透析を要する末期腎不全患者では、下表を目安に用量調節すること。なお、ここで示している用法・用量はシミュレーション結果に基づき設定されたものであることから、患者の状態を慎重に観察すること」、「本剤の服用を忘れた場合は、気づいた時点で1回分を服用し、その後はあらかじめ定められた曜日に服用すること。ただし、同日中に2回分を服用しないこと」などが示されている。
ジャヌビアと同様の有効性と忍容性を確認済み
海外の臨床開発プログラムに先行して終了した国内第3相臨床試験では、1日1回投与の選択的DPP-4阻害剤である「ジャヌビア(R)」(一般名:シタグリプチン)と同様の有効性と忍容性が確認されているという。
同剤の効果は週1回の投与で1週間持続するため、患者の服薬負担の減少と治療継続意欲や服薬アドヒアランス向上への期待ができるとしている。
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・MSD株式会社 プレスリリース