HbA1cの低下を指標として、リラグルチドに対し非劣性示す
日本イーライリリー株式会社と大日本住友製薬株式会社は9月16日、2型糖尿病を適応症として製造販売承認を取得した週1回投与のGLP-1受容体作動薬「トルリシティ(R)皮下注 0.75mg アテオス(R)」(一般名:デュラグルチド(遺伝子組換え))を発売した。
画像はリリースより
同剤は、週1回投与のグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体作動薬。食事摂取などにより体内の血糖値が高くなった場合に血糖値依存的に、インスリン分泌を促進する。有効性および安全性は、日本国内で実施した3つの試験において検討。単独療法試験では、HbA1cの低下を指標として、プラセボに対する優越性およびリラグルチドに対する非劣性を示した。また非盲検併用療法長期投与試験では、52週までの安全性が確認されているという。
1回使い切りのオートインジェクター型注入器を採用
同剤は、週1回投与で優れた血糖降下作用が得られるだけでなく、注射針があらかじめ取り付けられた1回使い切りのユニークなオートインジェクター型注入器によって提供される。注入ボタンを押すことで自動的に注射針が皮下に刺さり、あらかじめ1回量が充填されている薬液が注入。注射が完了したら、注射針が注入器の中に自動的に戻る構造になっているという。
同剤は、製造販売承認を日本イーライリリーが有し、販売・流通は大日本住友製薬が行う。また、医療従事者への情報提供活動は両社で行っていくとしている。
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・日本イーライリリー株式会社 プレスリリース