■学生に受験料支給
武蔵野大学薬学部は、在籍する1~4年の薬学生を対象に、登録販売者試験の受験支援を開始した。受験勉強を通じて、一般用医薬品に関する知識を深めてもらうほか、自ら学習する習慣を身に付けてもらうのが狙い。東京都で受験した場合の受験料1万3600円を上限に、大学側が費用を支給する。今月13日に東京都で実施された登録販売者試験を、約140人の学生が受験した。
2015年度から登録販売者試験の受験資格が見直され、学歴や実務経験など従来の要件は全て撤廃された。誰でも登録販売者試験を受験可能になったことから、薬学生の受験支援に踏み切った。社会に出て、セルフメディケーションを支援できる薬剤師になるために、登録販売者試験の受験勉強を通じて、一般用医薬品に関する知識を深めてもらうのが狙いだ。
また、その知識を持つことで、5年次の薬局実務実習が充実したものになる。一般用医薬品の取り扱いが少ない薬局での実習となった場合でも、自ら知識を補完できる。さらに、日々の予習や復習の実践、薬剤師国家試験の合格に向けて、自ら学習する習慣を身に付けてもらいたいという意図もある。
登録販売者試験は8月下旬から11月下旬まで各都道府県で実施される。申請書に受験票のコピーを貼付して提出した学生に、費用を支給する。現在のところ約170人の学生が受験料の補助を申請した。学年別では4年生が最も多く、156人の在籍者のうち118人が申請を行った。