「血液」「免疫」「がん」の3領域で今後5年間に20の新薬の上市を予定
バクスターから分社したバイオ医薬品企業である、バクスアルタ株式会社が8月31日、都内で設立記者発表会を行った。同社は「血液」「免疫」「がん」の3事業領域に注力している。同社では、従来のブロックバスター志向の研究開発モデルから、希少疾患や治療の選択肢が少ない領域において、高い効果を実現するような、開発モデルを志向、今後5年間に20の新薬の上市を予定している。
米国バクスアルタ エグゼグティブ バイスプレジデント
ブライアン・ゴフ氏
かなり強気な数値目標ともいえるが、米国バクスアルタ エグゼグティブ バイスプレジデントのブライアン・ゴフ氏は「過去2年間に7つの新薬が承認され、現在でも既に4製品が承認審査中です。さらに米国に新しい研究開発拠点を設置したり、人員を増強するなど、研究開発体制も整えています」と自信を見せる。
唯一の血友病トータルケア企業として
続いて登壇した、日本法人であるバクスアルタ株式会社 代表取締役社長の川本壽人氏は「唯一の血友病トータルケア企業として、希少疾患のバイオ医薬品リーダーを目指す」と語った。同社では、血友病AとB、インヒビターの全てにおいて、治療薬を提供する包括的なポートフォリオを有している。さらに、薬物体内動態の多様性や出血リスク/素因、ライフスタイルや活動性などにおいて、患者個々人の背景が大きく異なっており、個別化治療の重要性が高まっている血友病治療において、“出血のない人生”に向けたアプローチを行う、としている。
同社日本法人では、初年度の売上目標として250億円、2020年までの5年間の年平均成長率を6~8%としている。それに向け、今後も戦略的買収やパートナーシップを活用したイノベーション創出・推進を行うとともに、バイオシミラーも含めた研究開発を推進していくことを表明した。
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