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中高年の不眠に関する意識と実態調査を実施、対象者の6割に何らかの不眠症状-MSD

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2015年09月02日 PM12:15

半数以上に、朝まで睡眠を維持できない“睡眠維持力の低下”

MSD株式会社は8月31日、全国の40代から70代の男女8,000名を対象に、不眠に関する意識と実態を明らかにするためのインターネット調査を実施し、その結果を発表した。


画像はリリースより

不眠の症状は主に、なかなか寝付けない「入眠困難」、夜中に目が覚め、その後なかなか眠れない/夜中に何度も目が覚める「中途覚醒」、朝早すぎる時間に目が覚める「早朝覚醒」の3つに分類されている。

今回の調査では、過去1か月の睡眠状態について週1回以上該当する症状があるかを聞いたところ、約4割は「不眠症状なし」(38.0%)だったが、残りの6割は何らかの不眠症状があることが判明。中でも“睡眠維持力の低下”による不眠(中途覚醒、早朝覚醒いずれか、または両方を有する)が55.0%に上り、中年以上の不眠では、不眠=寝つきが悪いだけではないことが分かった。さらに、「入眠困難」「早朝覚醒」「中途覚醒」の3つの症状全てを抱える人が18.1%と、40代以上の日本人の約5人に1人に上ったという。

不眠症治療薬を服用している人の6割、現在も「不眠症状がある」

不眠症状がひとつでもあると答えた人に、眠りたいのに眠れない原因について聞くと、「不安や興奮、緊張やストレス、考え事などで眠れない」(50.8%)が最も多く、「日中、十分に活動していないため疲れておらず、眠れない」(17.6%)や「生活のリズムが不規則で眠れない」(15.7%)はそれほど多くなかったという。

また、医師から不眠症と診断され、不眠症治療薬を飲んでいる571人を対象に、その薬を服用しても不眠症状があるかと聞いたところ、6割近くの人が「症状がある」(56.0%)と回答。不眠症治療薬には従来のGABA受容体作動薬に加え、メラトニン受容体作動薬やオレキシン受容体拮抗薬があるが、「入眠困難」や「中途覚醒」、「早朝覚醒」を起こしている人の4割が、超短時間作用型GABA受容体作動薬を服用しており、最も多いことがわかったという。

さらに、高血圧症、、脂質異常症などの生活習慣病患者の2人に1人が不眠症または不眠症の疑いがあり、その半数が「医師へ相談したことがない」という実態も明らかになった。

今回の調査で、中高年の不眠症状や不眠症治療における課題が浮き彫りとなった。MSDでは引き続き、不眠症に関する認知向上に努め、不眠症状を有する患者のQOL向上に貢献していきたいとしている。

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MSD株式会社 ニュースリリース

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