「ユニシア配合錠」の特許権等を同社に許諾したオーソライズド・ジェネリック
あすか製薬株式会社は8月25日、武田薬品工業株式会社と、高血圧症治療剤「カムシア配合錠LD・HD『あすか』」に関する事業化契約を締結したと発表した。
同剤は、武田薬品が自社の高血圧症治療剤「ユニシア(R)配合錠」(一般名: カンデサルタンシレキセチル・アムロジピンベシル酸塩錠)の特許権等を、同社に許諾したオーソライズド・ジェネリック(AG)。同社は今月、厚生労働省より同剤の製造販売承認を取得し、12月の薬価収載に向けて薬価申請を行っている。
あすか製薬が販売、武田薬品は物流業務に特化する予定
今回の契約に基づき、同剤の薬価基準収載後、あすか製薬は発売を開始し、医療機関に情報提供を行う予定。一方、武田薬品は同剤をあすか製薬より仕入れ、特約店に販売する物流業務に特化する。その他の契約内容の詳細は、開示していない。
あすか製薬は昨年9月に日本初の先行発売AGであるカンデサルタン錠「あすか」を発売。今回、同剤の発売は、ジェネリック事業の製品ラインナップの拡大とプレゼンス向上に繋がるものと同社は見ている。
また、武田薬品は、今回の契約締結について、現在の市場環境ではジェネリック医薬品に対する一定の社会ニーズがあり、品質・安定供給・情報の提供および収集といった観点から、それらのニーズを十分に満たすジェネリック医薬品が提供される必要があると考え、本契約の締結に至った、としている。両社は、高血圧症の治療に一層貢献すると共に、多様な医療ニーズに応える医薬品を届けていくと述べている。
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・あすか製薬株式会社 ニュースリリース