中国にて「泰普罗斯」の輸入医薬品承認を取得
参天製薬株式会社は8月25日、中国にて開放隅角緑内障・高眼圧症治療剤「泰普罗斯」(日本語読み:タプロス、一般名:タフルプロスト)の輸入医薬品承認を7月27日に取得し、各種手続きが8月21日に完了したことを発表した。
「タプロス」は、原薬を旭硝子株式会社が製造、参天製薬が製剤化を実施し、両社で共同開発を行ったプロスタグランジンF2α誘導体の緑内障・高眼圧症治療剤。国内ではすでに2008年12月より「タプロス点眼液0.0015%」として発売されており、世界60か国以上で展開されている。
角結膜疾患治療剤などを中心に、数種類の点眼剤を中国でも販売中
緑内障は、眼圧の上昇などによって視神経が障害されて視野欠損が進行する疾患。眼疾患による視力低下や失明などの視覚障害の主な原因となっている。緑内障の視神経障害および視野障害は進行性で非可逆的であるため、早期発見・早期治療が重要であり、その治療は眼圧の下降およびその長期にわたる眼圧のコントロールが基本となっている。
同社は現在、角結膜疾患治療剤や合成抗菌点眼剤などを中心に、数種類の点眼剤を中国で販売している。同剤が製品ラインナップに加わることで、多様な治療の選択肢を医療の現場に提供でき、患者QOL向上への寄与が期待される、と同社は述べている。
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・参天製薬株式会社 プレスリリース