各種真菌症の治療薬、深在性真菌症の予防の効能・効果追加
ファイザー株式会社は8月24日、「ブイフェンド(R)錠50mg・200mg/200mg静注用/ドライシロップ2,800mg」(一般名:ボリコナゾール)について、「造血幹細胞移植患者における深在性真菌症の予防」の効能・効果追加の承認を取得したことを発表した。
同剤は、2005年に成人の重症または難治性真菌感染症を効能・効果として、錠剤及び静注用製剤が承認されている。2014年には錠剤及び静注用製剤の真菌感染症に対する小児の用法・用量の追加とともに、ドライシロップ剤が承認を取得。侵襲性アスペルギルス症などの各種真菌症の治療に幅広く用いられている。
真菌感染症対策としての新たな選択肢に
近年、白血病などの患者に対する造血幹細胞移植は進歩を遂げているが、移植に伴う合併症として「深在性真菌症」のリスクが懸念されている。深在性真菌症は、一旦発症すると予後が極めて不良なことから、真菌感染症対策は、支持療法として切り離すことのできない課題となっている。診断ガイドラインである「深在性真菌症の診断・治療ガイドライン2014」では、抗真菌薬の予防的投与が推奨されている。
今回、同剤が「造血幹細胞移植患者における深在性真菌症の予防」の承認を取得したことによって、今後、日本の造血幹細胞移植患者における深在性真菌症の予防に大きく貢献できるものと期待される。
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・ファイザー株式会社 プレスリリース