店舗開発および人材交流、ノウハウや情報の融合を目指す
ファーマライズホールディングス株式会社、ヒグチ産業株式会社、および株式会社ファミリーマートは8月18日、かねてより協議を重ねてきた3社による合弁会社に関して、契約締結に至ったことを発表した。3社は、4月1日付で合併に関する基本合意を済ませていたが、8月18日に最終契約のための取締役会決議が各社でなされ、契約が締結することとなった。
同契約によって、3社は、コンビニエンスストアの持つ利便性と、調剤薬局、ドラッグストアの持つ専門性を兼ね備えた新たな業態の店舗開発および薬剤師・登録販売者等(合計約1,000名)を始めとする人材交流、並びにそれぞれの事業における各社のノウハウや情報の融合を、合弁会社を通じて実現していきたいとしている。
徳庵商事を受皿会社として吸収分割、ドラッグ事業を承継
先の基本合意時点では、会社分割(新設分割)によって新たに設立する会社に、ヒグチ産業が営むドラッグ事業を承継することを想定していた。しかし、新設分割による方法と既存会社に吸収分割する方法とを比較検討した結果、ヒグチ産業の100%子会社である徳庵商事株式会社を受皿会社としてドラッグ事業を承継する会社分割(吸収分割)によるスキームが、手続き面や事業面でメリットがあることがわかったという。
吸収分割によって、ドラッグ事業に必要な許認可のうち会社分割により承継できない許認可の取得がスムーズに行えることや、徳庵商事の営む損害保険事業とドラッグ事業が相互にシナジー効果が見込める。また、このスキームはリスクも少ないことが予測されたという。
そのうえで、徳庵商事が実施する第三者割当による自己株式の処分を、ファーマライズおよびファミリーマートが引き受けることにより、徳庵商事を合同会社化することとなった。3社は今回の合併により、企業価値の最大化を目指していきたいとしている。
▼関連リンク
・株式会社ファミリーマート ニュースリリース