既に欧州初め40か国以上で販売
テルモ株式会社は8月10日、薬剤溶出型冠動脈ステント(DES)「アルチマスター」の国内における製造販売承認を取得したと発表した。日本での販売開始は10月を予定している。同製品は、2014年5月に欧州での販売を開始以降、アジアや中南米など40か国以上で販売されている。
画像はリリースより
ステントは現在、国内で年間約20万例に使用されているが、血管内に留置後、細胞増殖などで再び狭くなることがあるため、現在、大半の治療現場において、薬剤が徐々に放出され、細胞増殖の抑制が期待されるDESが使用されている。
生分解性ポリマーとコーティング技術により血栓症発生の低減を目指す
同製品は、薬剤含有コーティングの材料に、生分解性ポリマーを採用。加えてポリマーならびに薬剤を、血管組織に接する面にのみ塗布することで、留置したステント内に血栓が形成され、ステント内部が狭窄したり、塞がれたりしてしまうステント血栓症発生率の長期的な低減が期待できるという。
また、コバルト合金の採用と、ステントデザインを工夫することにより、蛇行した血管内の通過性を向上させるとともに、曲がった血管にも沿って留置しやすくすることで、血管への負荷を下げ、予後の改善を目指す、としている。
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・テルモ株式会社 プレスリリース