初の開催となった今回は、129社と6団体が出展した。内訳は、IT関係が22社、医薬品関係が22社、セルフメディケーション関係が34社、医療機器関係が13社、介護・在宅関係が14社、その他が30社。また、NPhAのテーマブースが設置されたほか、全国から29の薬科大学等も参加した。総来場者数は2万1277人で、来場者数見込みの2万人を超えた。
フェア初日の開会式および記者会見でNPhAの中村勝会長は、「昨年秋から準備を始め、今日ここに3日間のフェアが開催されることに大きな喜びを感じている。準備に携わっていただいた方々には、心からお礼を申し上げたい」と感謝の意を示した。
また、「保険薬局業界を取り巻く環境を見ると、保険薬局は何をしているのか、保険薬局のICT化はどのように進んでいるのか、教育はどうなっているのか等、各官庁や国会議員、医師会などと話をする際には、常に問われることであり、改めてそうしたものを示してほしいとの要請がある」と説明。「そうした状況を受け、今回のフェアを開催した動機は、保険薬局の将来を見ていただくこと、関係企業が開発されている新しい技術はどのようなものかを見ていただくことなど、とにかく見ていただくことが大きな目的だ」と強調した。
実行委員長を務めた岡村章二氏は、「フェアには、薬剤師、医療関係者に加え、一般消費者も参加する。出展社の方々が日頃から創意工夫して、薬局のため、薬剤師のため、医療事務のため、患者のため、地域の方々のため、いろいろなアイデアを出して多彩な技術や商品を生み出していると思うので、そうしたものを存分に紹介していただき、保険薬局の良さ、薬剤師の良さ等をしっかりと伝えていきたい」と語った。
出展社を代表して早川文昭氏(ユヤマ専務取締役)は、「調剤は、薬剤師の方々が細心の注意を払って業務をされている。そのお手伝いをするのが、調剤機器、医療機器、コンピュータシステム等だ。そのレベルは毎年レベルアップし、最近ではロボットを導入することで、さらに品質の高い調剤業務を現実のものとしている」と指摘。「調剤機器等において日本は断トツの先進国である。今回のフェアを通じて、多くの方々にブースを見ていただき、ご理解を得ると共に驚いていただければ幸いだ」と述べた。