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日本初のインスリン製剤バイオシミラーを発売-イーライリリーとベーリンガー

読了時間:約 1分20秒
2015年08月05日 PM02:00

ランタスと同じアミノ酸配列を有する持効型溶解インスリンアナログ製剤

日本イーライリリー株式会社と日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社は8月3日、持効型溶解インスリンアナログ製剤インスリン グラルギン BS 注カート「リリー」およびインスリン グラルギン BS 注ミリオペン(R) 「リリー」(一般名: グラルギン(遺伝子組換え)[ グラルギン後続1])について、「インスリン療法が適応となる糖尿病」を適応症として新発売したことを発表した。


画像はリリースより

(バイオ後続品)とは、国内で既に新有効成分含有医薬品として承認されたバイオテクノロジー応用医薬品と同等/同質の品質、安全性および有効性を有する医薬品。バイオシミラーの承認申請には、品質特性解析および非臨床試験・臨床試験による品質・安全性・有効性における先行バイオ医薬品との同等性/同質性の評価、およびその資料の提出が必要となっている。

今回発売したインスリン グラルギン BS 注カート「リリー」および同注ミリオペン「リリー」は、日本で初めて発売されたインスリン製剤のバイオシミラー。日本は、世界に先駆けて同剤を発売した市場になるという。

トラゼンタ、ジャディアンスに続く共同販促品に

同剤は、「(R)」(一般名:インスリン グラルギン(遺伝子組換え))と同じアミノ酸配列を有する持効型溶解インスリンアナログ製剤。基礎インスリン分泌を補充することによる持続的な血糖コントロールを目的としている。

同剤について日本では、日本イーライリリーが製造販売承認を取得しており、日本イーライリリーと日本ベーリンガーインゲルハイムの両社で共同販促(コ・プロモーション)をするという。

両社は、2011年に糖尿病領域におけるアライアンスを締結。同剤は両社のアライアンスにとって、「トラゼンタ(R)」 、「(R)」に続く3剤目の製品になるという。今後もこれらのラインナップによって、多様化する糖尿病患者の幅広い治療段階におけるニーズに対応し、個々の患者に合った最適な治療法を提案していきたいとしている。

▼関連リンク
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 プレスリリース

 

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