中央社会保険医療協議会の診療報酬基本問題小委員会は22日、分割調剤、リフィル処方箋の導入について議論した。いずれも残薬解消の取り組みを強化するための手段だが、リフィル処方箋の導入については、複数の医師委員から「分割調剤がほとんど進んでいない状況の中で、リフィルというのは次元の違う話」「現時点であまり必要がない」など、否定的な意見が相次いだ。今後は、議論の場を総会に移すことが了承されたが、残薬解消に向けた取り組みについては、分割調剤を基本としつつ、リフィル処方箋の可能性を探る方向となりそうな様相だ。
リフィル処方箋の導入や分割調剤をめぐっては、6月30日に閣議決定された「規制改革実施計画」で、「議論を加速し、結論を得る」と明記されており、分割調剤については、2014年度改定の附帯意見にも盛り込まれている。