医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 北里大学北里研究所病院バイオメディカルリサーチセンター、北里研で治験データ改ざん―健康成人のナトリウム値上げる

北里大学北里研究所病院バイオメディカルリサーチセンター、北里研で治験データ改ざん―健康成人のナトリウム値上げる

読了時間:約 2分26秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2015年07月17日 AM11:00

北里大学北里研究所病院バイオメディカルリサーチセンターが昨年に実施した第I相試験で、健康成人ボランティアのナトリウム値のデータを改ざんしていたことが分かった。プロトコールに定められた被験者の選定基準を逸脱し、本来は除外すべき健康成人1例を治験に組み入れており、GCP違反に該当する。対象となった医薬品は現在、第III相試験段階にあり、既に厚生労働省と治験依頼者である製薬会社はデータ改ざんを把握している。厚労省は「より詳しい情報の提供を同院に求めているところで、それをもとに対応を判断したい」としている。

昨年5月から7月にかけて同院で実施した新薬の第I相試験において、健康成人ボランティア1症例のナトリウム値が137mEq/L(基準値138~144mEq/L)と基準値から外れていたため、138mEq/Lに改ざんし、治験に参加させた。本来は除外すべき症例だが、治験への組み入れ率を高めるため、データを改ざんしたと見られる。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【薬局団体連絡協議会】「リスト化で会員増」2割-地域薬剤師会の再編提言
  • 【消費者庁部会】紅麹問題でGMP指針改正-微生物原材料の食品対象
  • 【エーザイ】レカネマブ欧承認勧告-ApoEε4ホモ接合を除外
  • 【日病薬中四国ブロック会議】動き出す薬剤師出向計画‐アウトカム意識が重要に
  • 【財政審】中間年改定は全品目実施を-スイッチOTC推進促す