画像診断を介した病診連携を強力サポート
東芝メディカルシステムズ株式会社は7月9日、診療所と地域の中核病院をネットワークで結び、画像診断を介した病診連携をサポートする地域医療連携ソリューション「Healthcare@Cloud(TM)医用画像地域連携サービス」の提供開始を発表した。
画像はリリースより
診療所から地域の中核病院が保有するCTやMRIなどの医療機器を用いた検査を依頼する場合、中核病院へ電話またはFAXで検査の予約を依頼し、紙やフィルム、CD等のメディアで結果を返すという施設間の連携が行われる。しかし、中核病院の休診日や診療時間外に予約が行えない、結果を受け取るまでに時間がかかる、メディアからの結果の参照が複雑であるなど、運用面でさまざまな課題があった。
今回提供を開始するサービスは、東芝の医療クラウドHealthcare@Cloudを用いた画像保存に加え、画像配信や検査予約などのサービスで、地域中核病院向けに7月末より販売される。同サービスでは、患者を待たせることなく、煩わしいこれらの課題を解決するとともに、検査や診療の効率化、人材の有効活用、医療機器の稼働率の向上を図ることが可能だという。
いつでも検査予約ができ、結果もすぐに確認可能
同サービスの特長としては、まず、検査結果をすぐ確認できることが挙げられる。このサービスを利用した場合、中核病院は、検査および読影の実施後直ちに、検査結果を依頼元の医療機関へ送ることが可能。依頼元では、読影レポートやその他の情報も手間無く一緒に確認できるほか、検査画像は簡易画像ビューアで手軽に画像を参照できる。また、既存のDICOMビューアに画像を送り、診断に利用することもできるという。
また、セキュアなクラウドを提供していることも特長。検査の受け渡しは、厚生労働省、経済産業省および総務省の各ガイドラインに対応する国内のデータセンタを利用して行う。個人情報漏えい防止を実現するために、検査の結果を暗号化する等のさまざまな技術対策およびISO27001/ISMSに基づいた運用管理を実施しているという。
さらに、検査を依頼する医療機関は、インターネット経由で24時間365日いつでも予約が可能。予約時間の指定、患者の基本情報、禁忌事項、メモを入力できるなど、検査に必要な情報を中核病院に漏れなく伝えることができるとしている。
なお、この新サービスは、7月15~17日に東京ビッグサイトで開催される国際モダンホスピタルショウ2015の東芝ブースに展示される予定だ。
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・東芝メディカルシステムズ株式会社 ニュースリリース