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GLP-1受容体作動薬 「トルリシティ」の販売提携契約を締結-日本イーライリリーと大日本住友製薬

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2015年07月13日 PM01:00

2型糖尿病が適応の週1回投与GLP-1受容体作動薬

日本イーライリリー株式会社は7月9日、「2型糖尿病」を適応症として製造販売承認を取得した週1回投与のGLP-1受容体作動薬「(R)皮下注0.75mgアテオス(R)」の日本における販売提携契約を、大日本住友製薬株式会社と締結したことを発表した。

トルリシティは、2015年7月3日に製造販売承認を取得した週1回投与のグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体作動薬。消化管ホルモンのGLP-1と同じようにGLP-1受容体に作用し、食事摂取などにより体内の血糖値が高くなった場合に血糖値依存的にインスリン分泌を促進する。また同剤は、1回使い切りのオートインジェクター型注入器によって提供される。注射針は注入器に取り付けられており、注入ボタンを押すことで自動的に注射針が皮下にささり、あらかじめ1回量が充填されている薬液が注入。注射が完了したら注射針が注入器の中に自動的に戻る。

トルリシティの有効性および安全性は、国内で実施した3つの試験において検討された。単独療法試験では、HbA1cの低下を指標として、トルリシティ0.75mgはプラセボに対する優越性およびリラグルチドに対する非劣性を示した。また、スルホニル尿素薬および/またはビグアナイド薬との併用療法試験ではHbA1cの低下を指標として、インスリングラルギンに対する非劣性及び優越性を示した。さらに非盲検併用療法長期投与試験では、52週までの同剤の安全性が確認されている。

販売・流通は大日本住友製薬、医療従事者への情報提供活動は両社で実施

今回の契約に基づき、トルリシティの製造販売承認は日本イーライリリーが有し、販売・流通は大日本住友製薬が行う。なお、医療従事者への情報提供活動は両社で行っていくという。

大日本住友製薬は、糖尿病領域を国内営業重点領域の1つに位置付けており、現在、作用機序の異なる複数の2型糖尿病治療薬を販売中だ。今回の契約締結によりGLP-1受容体作動薬がラインアップに加わり、患者の治療選択肢を広げることによって、2型糖尿病の治療により一層貢献できるとしている。

また、日本イーライリリーは、日本の医薬品市場において豊富な経験を持つ大日本住友製薬と販売提携することは大変心強いとし、両社が医療従事者への情報提供をより確実に行うことで、トルリシティの適正使用推進に努めていきたいと述べている。

▼関連リンク
日本イーライリリー株式会社 プレスリリース

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