「Vivid E95/90」と「Vivid S70」を同時発売
GEヘルスケア・ジャパン株式会社は7月7日、循環器用超音波診断装置“Vivid”シリーズの新モデル3機種「Vivid E95/90」と「Vivid S70」を、同時発売することを発表した。
画像はリリースより
人口の高齢化に伴い、国内の循環器系疾患は増加しており、心疾患、脳血管疾患はそれぞれ、国内における死因の2位と4位に位置している。この状況にあって、循環器系疾患の診断・治療の技術は向上しているものの、患者への迅速な診断・治療及びフォローアップを含むケアサイクルの効率化が求められている状況は変わっていなかった。
Vivid E95/90およびVivid S70は、循環器系疾患診断のニーズに対応するソリューションとして開発され、高画質表示と画像処理のリアルタイム性を両立した新製品。従来、超音波診断装置の検査データの送受信はハードウェアを介して行われ、固定の画像処理プロセスに制御されていたため、高画質表示とフレームレート(画面表示速度)の両立は難しいとされてきた。
今回発売するVividシリーズの3機種は、画像処理プロセスを全てソフトウェアで行うことで、超音波検査の被験者から得られる、1秒当たりDVD1枚以上もの量となる全データ“Local Big Data(ローカルビッグデータ)”を受信し、リアルタイムで膨大な超音波データの情報処理を可能にしたという。
医師・技師、患者の負担軽減に期待
Vivid E95/90では、高画質画像をより鮮明に表示する有機ELディスプレイを同社製品としては初めて搭載。従来の液晶が苦手であった「黒」の表現を大きく改善した。またVivid S70では、シリーズ最上位モデル「Vivid E9 with XDclear」で使用されていた高機能送受信ハードウェアのソフトウェア化により、装置のコンパクト化に成功。設置スペースに制限のある手術室やインターベンション室での診断・治療をサポートするという。
高画質かつ情報量の多い検査画像の提供は、超音波検査における描出不良例の減少につながり、結果として検査時間の短縮および再検査の減少にもつながることから、超音波診断にかかわる医師・技師の負担軽減および患者負担の軽減が期待されている。
▼関連リンク
・GEヘルスケア・ジャパン株式会社 プレスリリース