私立薬科大学57大学・薬学部の2014年度実務実習実態調査結果がまとまった。「調整機構経由」と「大学独自で契約」(非経由)を合わせた全体の実習費用を見ると、病院実習は「35万円以上~40万円未満」、薬局実習は「27万5000円超~30万円未満」が最も多く、依然として実習費用の高止まりが続いていることが明らかになった(表参照)。また、地区別で見ると、病院実習は東海・北陸、九州・山口で「27万5000円超~30万円未満」が多い一方、関東や近畿などでは「35万円以上~40万円未満」が最も多く、地域差が見られた。薬局実習では、「27万5000円以下」が8割を占めた東海・北陸を除き、概ね「27万5000円超~30万円未満」に収まっていた。
表:実習経費の額別学生数(私立薬科大学)
14年度の私立薬科大学・薬学部における病院実習の受入施設数と学生数は、5289施設(前年度5335施設)に対して9225人(9505人)と、施設数、学生数ともに前年度を下回った。