「Residual DNA CHO kit」の発売を開始
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社は6月30日、ワクチンやバイオ医薬品製造時の品質管理に使用する宿主細胞由来DNA検出試薬「Residual DNA CHO kit」を、7月1日から発売すると発表した。
画像はリリースより
ワクチンやバイオ医薬品を製造する場合には、動物細胞にウイルスや薬となるたんぱく質の遺伝子を導入し、その動物細胞を増殖させる方法で、大量生産をしている。しかし、宿主となる動物細胞のDNAが残留していた場合には、宿主細胞由来のがん遺伝子が伝播するなどの可能性があるため、WHO(世界保健機構)では、不純物としての残留DNA量を1投与あたり10ng以下と定めている。
7月1日から開催の「第9回 医薬品原料国際展」に出展予定
同製品は、宿主細胞として使用するCHO(チャイニーズハムスター卵巣)細胞の残留DNA量を、リアルタイムPCR法を用いて測定する試薬。高感度に残留DNAを検出し、CHO細胞由来以外のDNAには反応しないという高い特異性により、より正確に測定することが可能になるという。
同製品は7月1~3日に東京ビッグサイトで開催される「第9回 医薬品原料 国際展 インファーマ ジャパン」においても出展、紹介される予定。
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・ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社 プレスリリース