部分発作に対する抗てんかん薬との併用療法を適応として承認申請
第一三共株式会社とユーシービージャパン株式会社は6月26日、てんかん治療薬「ラコサミド」について、成人てんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)に対する他の抗てんかん薬との併用療法を適応として、ユーシービージャパンが国内製造販売承認申請を行ったと発表した。
同申請は、UCBが2014年10月に発表した部分発作のある日本人と中国人の成人患者を対象とした第3相臨床試験の結果に基づくもの。同剤(1日200mgと400mg)の併用投与は、プラセボと比較して、部分発作回数を有意に減少させた。また、この試験で認められた有害事象は、海外のこれまでの臨床試験及び製造販売後で報告されたものと同様、安全性に新たな懸念はなかったという。
両社共同で製造からプロモーションまで実施
ラコサミドは、成人及び青年(16~18歳)患者における部分発作(二次性全般化の有無を問わない)の併用療法として、2008年9月、EUで「VIMPAT(R)」の商品名で初めて発売され、現在では世界46か国で販売されている。
欧米ではフィルムコーティング錠、シロップ及び静注剤として販売。静注用ラコサミド溶液は一時的に経口投与が不可能となった患者への経口剤代替療法として使用されている。国内においては、まだてんかん治療薬としての承認を取得していない。
今後、国内においては、両社が2014年11月に締結した同剤に関する共同商業化契約に基づき、製造販売承認取得後、製造はUCBが担い、販売・流通は第一三共が担当。プロモーション活動は両社共同で実施していくとしている。
▼外部リンク
・ユーシービージャパン株式会社 プレスリリース