大手ドラッグストアなどで相次ぎ発覚した薬剤服用歴の未記載問題を受け、日本薬剤師会、日本保険薬局協会(NPhA)、日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)の業界団体が自主点検を行った結果、昨年1年間に全国1220軒の薬局で81万2144件の薬歴未記載があったことが24日、明らかになった。中央社会保険医療協議会総会に報告された。厚生労働省は、療養担当規則違反があった薬局に調剤報酬の自主返還を求める考えだが、委員からは「組織的な不正には厳正に対処してほしい」などと厳しい意見が相次いだ。
厚労省は、大手ドラッグストアなどで相次ぎ薬歴未記載問題が発覚したことから全国の薬局で実態把握の必要があると判断。日薬など3団体に対し、傘下の薬局で薬歴を適切に記載しているか自主点検を行うよう協力を要請し、3月中旬をメドに報告を求めていた。