末梢性血管疾患を対象としたHGF遺伝子治療薬について
アンジェス MG株式会社は6月23日、自社開発品であるHGF遺伝子治療薬(一般名:ベペルミノゲンペルプラスミド、開発コード:AMG0001)に関して、田辺三菱製薬株式会社と日本国内における末梢性血管疾患を対象とした独占的販売権許諾契約を締結したと発表した。
同社は、2月17日に「末梢性血管疾患を対象としたHGF遺伝子治療薬の国内における販売提携先の変更について」を発表。田辺三菱製薬と日本国内における同治療薬の独占的販売権許諾について基本合意に至り、同契約の締結に向けて両社で協議を進めてきていた。この契約締結は、6月22日に取締役会決議の上、決定されたという。
田辺三菱製薬は米国につづき、日本国内でも販売権を取得
HGFは、肝臓の細胞を増やす因子として、1984年に日本で発見された。肝臓の疾患の治療薬として長く研究されてきたが、近年、HGFの遺伝子を投与することで、血管を新しく増やす治療法が発見されていた。血管がつまり血流が悪くなっている虚血性疾患などに対し、これまでにない作用を有する治療薬になる可能性があるとして期待されている。
同社が開発したHGF遺伝子治療薬について、2012年10月に米国における末梢性血管疾患を対象とした独占的販売権許諾契約を、田辺三菱製薬との間で締結していた。今回の契約締結によって、田辺三菱製薬は米国に加え、日本国内におけるHGF遺伝子治療薬の販売権を取得することになったという。
同社は、同契約に基づき、契約一時金および開発の進捗に応じたマイルストーン、さらに上市に至った際には売上高に応じた一定の対価を受領することになる。
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・アンジェス MG株式会社 ニュースリリース