日本医療研究開発機構(AMED)は18日、医療分野の研究開発に投入する調整費の配分を公表した。第1回目の配分予定額は145億4000万円。連携分野の一つである医薬品創出には23億円を充てる。記者会見した末松誠理事長は、新たに蛋白質間相互作用阻害(PPI)ライブラリーを構築し、中分子化合物の次世代医薬の開発を目指すと共に、革新薬創出の成功確率を向上させるため、有用性の見極めから構造展開、合成を一体的に行う「構造展開拠点」を整備する方針を明らかにした。革新的医薬品の創出確率を上げるため、調整費を活用して新規事業を進める。
政府は、医療研究関連の調整費として、内閣府に計上した科学技術イノベーション創造推進費500億円のうち175億円を充てることとしていたが、第1回目は総額145億4000万円を配分する方針を決定した。