■規制改革会議が答申
政府の規制改革会議は16日、規制緩和策の答申をまとめ、安倍首相に提出した。焦点となっていた薬局の構造規制をめぐっては、患者の利便性を考慮し現行の規制を見直すと明記。併せて、薬局と医療機関の経営上の独立性を確保するための方策を講じるとした。同会議が求めていた、病院の中に薬局を設置できるようにする規制緩和策は盛り込まれなかった。また、2016年度診療報酬改定で門前薬局の報酬を引き下げる一方、かかりつけ薬局の要件を明確化し、その機能を手厚く評価する方針を打ち出した。
薬局の構造規制では、「公道またはこれに準ずる道路を介さずに専用通路等により患者が行き来するような形態」を認めておらず、門前薬局の中には、フェンスなどを設けて、患者が一旦公道に出てから薬局に入り直す構造にしているところもある。