ダパグリフロジン、サキサグリプチン、メトホルミンの3剤併用療法
英国のアストラゼネカ社は6月6日、ダパグリフロジン、サキサグリプチン、メトホルミンを使用した3剤併用療法の新たな第3相データを発表した。
同社は、血糖コントロールが不十分な(ベースラインHbA1c7~10.5%)成人2型糖尿病患者に対して、サキサグリプチンと即効型(IR)メトホルミン併用における追加療法としてのダパグリフロジンの有効性および安全性をプラセボと比較した第3相試験を実施。
開発中であるダパグリフロジン10mg、サキサグリプチン5mg、およびメトホルミンの3剤を併用して投与した患者は、プラセボ、サキサグリプチン5mg、およびメトホルミンを投与した患者との比較で、24週時点で有意差をもって平均HbA1c値を低下させ、主要評価項目を達成したという。
平均食後2時間血糖値など、副次的評価項目も達成
副次的評価項目においても、ダパグリフロジン併用群は、プラセボ群との比較で、平均食後2時間血糖値および平均空腹時血糖値を、ベースラインから有意差をもって低下させた。また24週時点で、ダパグリフロジン併用群のより多くの患者が、プラセボ群と比較して、HbA1c値7%未満を達成、加えてダパグリフロジン併用群の患者はプラセボ群の患者と比較して、より有意な平均体重減少を示したという。
なお、この結果はボストンで開催された第75回米国糖尿病協会学術集会において口頭発表された。また、同社は米国食品医薬品局(FDA)に対し2型糖尿病治療薬として開発中のサキサグリプチン・ダパグリフロジンの固定用量配合剤の承認を申請中。処方箋医薬品ユーザーフィー法(PDUFA)は、2015年第4四半期を審査終了目標としている。
▼外部リンク
・アストラゼネカ株式会社 プレスリリース