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新規抗がん剤「Lenvima」、放射性ヨウ素治療抵抗性の進行性甲状腺がんの適応で英国にて発売-エーザイ

読了時間:約 1分24秒
2015年06月15日 AM06:00

2015年度中に20か国以上での発売開始を目指す

エーザイ株式会社は6月10日、英国子会社であるエーザイ・ヨーロッパ・リミテッドが、自社創製の新規抗がん剤「(R)」(一般名:レンバチニブメシル酸塩)を成人での放射性ヨウ素治療抵抗性の進行性又は再発の分化型甲状腺がん(乳頭がん、濾胞がん、ヒュルトレ細胞がん)の適応で、英国での発売を開始したと発表した。今後、欧州各国で順次発売する予定。2015年度中に20か国以上での発売開始を目指すという。

Lenvimaは、グローバルで実施した分化型甲状腺がんを対象とした臨床第3相試験(SELECT試験)において、プラセボに対して無増悪生存期間を統計学的に有意に延長するとともに、高い奏効率を示した。欧州医薬品庁(European Medicines Agency)より迅速審査の指定を受け、 5月28日に承認を取得している。

肝細胞がん、腎細胞がん、非小細胞肺がんなどが対象の試験も進行中

欧州での甲状腺がんの罹患者数は、毎年52,000人以上と推定されている。甲状腺がんのおよそ95%を占める分化型甲状腺がんの多くは、手術および放射性ヨウ素療法で治療可能だが、進行した分化型甲状腺がんの治療選択肢は限られており、未だアンメット・メディカル・ニーズが高い疾病だ。

同剤は、腫瘍血管新生や腫瘍増殖に関わる VEGFR、FGFR、RET、KIT、PDGFRなどに対する選択的阻害活性を有する経口投与可能な分子標的治療薬。特に甲状腺がんの腫瘍血管新生と腫瘍増殖に関与するVEGFR、FGFR、RETを同時に阻害する。また、VEGFR2とのX線共結晶構造解析から、新たな結合様式(タイプV)を有することが確認された薬剤であり、速度論的解析からは、標的分子に素早く結合し、強力なキナーゼ阻害作用を示すことが確認されているという。

2015年2月から米国において「局所再発又は転移性、進行性、放射性ヨウ素治療抵抗性分化型甲状腺がん」を適応として販売され、日本においても、5月から「根治切除不能な甲状腺癌」を効能・効果として販売されている。また、肝細胞がんを対象としたグローバル臨床第3相試験や、腎細胞がん、非小細胞肺がんなど複数のがんを対象にした臨床第2相試験も進行している。

▼外部リンク
エーザイ株式会社 プレスリリース

 

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