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開発中の帯状疱疹ワクチンについて、50~70歳以上で有効性が示された新データを発表-英GSK

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2015年06月02日 AM06:00

50歳以上の成人に2回投与の場合、97.2%の有効性

英国のグラクソ・スミスクラインplcは4月28日、開発中の帯状疱疹予防ワクチン候補「HZ/su」を評価する無作為化第3相試験で、50~70歳以上の年齢層で有効性が維持されたことを示す詳細なデータを発表した。このデータは、コペンハーゲンで開催された第25回欧州臨床微生物学感染症学会議(ECCMID)で発表され、「New England Journal of Medicine」でもオンラインで公開されている。

HZ/suは、帯状疱疹を引き起こすウイルス中のタンパク質であるgEをアジュバントシステムのAS01Bと組み合わせることで、強い免疫反応を促す不活化ワクチンだ。

このワクチンについて、50歳以上の成人患者の帯状疱疹に対する有効性を評価する今回の「ZOE-50試験」は、無作為化、観察者盲検、プラセボ対照(生理食塩水)、多施設共同(北米、欧州、南米、アジア太平洋地域)で行われる第3相臨床試験。50歳以上の成人16,160名が参加し、2010年8月に開始、2014年12月に重大な有効性データが報告されたという。ワクチンは2回接種で、初回と2か月後に筋肉内注射で投与した。この試験の主要評価項目は、プラセボと比較した、帯状疱疹の発症リスク抑制におけるHZ/suの各年齢層(50~59歳、60~69歳、70~79歳、80歳以上)の全般的なワクチンの有効性(VE)である。

治験対象の年齢層間に有効性の低下は認められず

主要評価項目の解析から、50歳以上の成人にHZ/suを2回投与した場合、帯状疱疹のリスクをプラセボと比較して97.2%減らしたことが示された。ワクチンの有効性は治験対象となった各年齢層で維持され、50~59歳で96.6%、60~69歳で97.4%、60歳以上で97.6%、70歳以上で98%のリスク低下が認められたという。年齢層間でワクチンの有効性に有意な差はなかった。

また、重篤な有害事象が認められた被験者、免疫の関与が疑われる疾患が起こった被験者、または死亡した被験者の割合はワクチン投与群およびプラセボ群で同程度だったという。

このほかにも、70歳以上の高齢者と免疫不全者を対象にHZ/suの帯状疱疹の予防効果を評価する臨床試験が現在進行中。これらの試験により、特定の集団に対するHZ/suの安全性や免疫原性に関する情報や、帯状疱疹後神経痛(PHN)としても知られる慢性の神経障害性疼痛など、帯状疱疹の後遺症の予防に対するHZ/suの効果についてさらなる情報が得られる予定だとしている。

▼外部リンク
グラクソ・スミスクライン株式会社 プレスリリース

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