ペン型の週1回投与GLP-1受容体作動薬を新発売
アストラゼネカ株式会社は5月28日、世界初となる週1回投与2型糖尿病治療薬「ビデュリオン(R)」(一般名:エキセナチド)の新製剤(ペン型製剤)である「ビデュリオン(R)皮下注用2mgペン」を5月29日から発売すると発表した。
画像はリリースより
同剤は、薬剤(粉末)及び懸濁用液を含有するカートリッジがあらかじめ組み込まれており、専用注射針を取り付けて使用する単回使用のペン型製剤。従来のシリンジ型の製剤と比べて、調製及び投与にかかる操作手順がより少なくなり、自己注射が簡便になるという。
また、従来の製品特性である週1回投与で長期にわたり持続的な血糖改善効果が期待できるため、自己注射に抵抗がある患者や、血糖コントロールが難しい患者をはじめ、幅広い2型糖尿病患者に有用な薬剤であり、アドヒアランス向上にも貢献できると期待される。
アドヒアランス向上への貢献に期待
同剤は、日本に先立ち、米国では2014年2月に食品医薬品局(FDA)で承認され、9月に販売を開始。EUでは2014年7月に承認されており、5月現在の承認国数は日本も含め33か国。米国では、2015年第1四半期にペン型製剤の発売によりビデュリオンの総処方量が25%増加したという。
日本で糖尿病が強く疑われる人は推定約950万人。2型糖尿病患者の4割以上が日本糖尿病学会の定める血糖レベルを達成していないと言われていることから、アドヒアランス向上という課題において、医薬品の進歩が求められ続けている。
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・アストラゼネカ株式会社 プレスリリース