ASCO 2015期間中、275以上の演題として採択
スイスのロシュ社は5月11日、米国臨床腫瘍学会年次総会(ASCO 2015)にて、10種類の承認済の薬剤および10種類の臨床開発中の薬剤における試験成績を発表すると公表した。ASCO 2015は、米国・シカゴにて5月29日から6月2日にかけて行われる。
ロシュ社の薬剤は、ASCO 2015の期間中に275以上の演題として採択される。特に肺がんおよび血液がん領域における同社の薬剤に関する主な試験成績が発表されるという。
進行非小細胞肺がんに対するALK阻害剤「alectinib」の試験成績などを発表
進行非小細胞肺がんに対しては、ALK阻害剤「alectinib」の重要な成績と、免疫チェックポイント阻害剤である「MPDL3280A」(抗PD-L1抗体)の最初の無作為化臨床試験の成績という、異なるタイプの肺がんに対する試験結果が発表される。
また、米国食品医薬品局(FDA)および欧州医薬品庁(EMA)の双方にて現在審査中である「Cobimetinib」と「Zelboraf」の併用療法に関する最新の試験成績も発表予定。低悪性度非ホジキンリンパ腫に対する「Gazyva/Gazyvaro」(obinutuzumab)の2剤に関する重要な試験成績などが発表される予定だ。
さらに、BRAF変異陽性の進行メラノーマに対するcobimetinibの最新の試験成績、HER2陽性の早期乳がんに対するPerjetaの術前補助化学療法も発表される。
今回発表される試験成績はいずれも、個別化医療戦略に基づいたがん免疫治療の研究と開発プログラムを推進させるもの。今後、これらのデータが新しいがん治療の選択肢になることが期待されるとしている。
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・中外製薬株式会社 ニュースリリース