小学校5年~高校3年までの生徒へ睡眠、食事の状況などを調査
文部科学省は4月30日、2014年11月に小学校5年生から高校3年生までの公立学校で実施した、睡眠を中心とした生活習慣などについての調査結果をホームページで発表した。
画像はリリースより
この調査は、小学校5年~高校3年までの学年ごとに100校(各校1クラス、計800クラス)を全国から抽出、23,139票の有効回収を得て、睡眠や食事の状況、情報機器との接触、自立や心身の不調の4項目35問についてマークシート形式で調査を行ったもの。
単純集計の結果、深夜0時以降に就寝している中学生は22%、高校生は47%となり、学校段階が上がるにつれて、睡眠不足と感じる子どもの割合が増える傾向が見られ、高校生では3人に1人が睡眠不足を感じる結果となった。また、学校段階が上がるにつれて朝食摂取率は下がり、高校生で毎日朝食を摂っているのはおよそ5人中4人となったという。
情報機器との接触時間が生活習慣の乱れに影響している可能性
クロス集計では、学校がある日とない日で起床時間が2時間以上ずれることがよくある子どもほど、午前中の授業中に眠くて仕方がないことがよくあると回答する割合が小中高とも高かった。その他、学校から帰宅後に30分以上の仮眠をとることがある子どもほど、午前中に調子が悪いことがあると回答する割合が高い(小・中・高)、朝食を毎日食べる子どもは、ルールを守って行動すると回答する割合が高い(中・高)、朝食時に家の人との会話が多い子どもほど、自分のことが好きと回答する割合が高い(小・中・高)となった。
さらに、情報機器との接触に関する質問では、携帯電話・スマートフォン(スマホ)との接触時間(ゲーム除く)が長い子どもほど、就寝時刻が遅いと回答(小・中・高ともに)。また、寝る直前まで各種の情報機器(テレビ、ゲーム、携帯・スマホ、パソコンなど)に接触することがよくある子どもほど、朝、ふとんから出るのがつらいと感じることがあると回答する割合が高い(小・中・高)、就寝時刻が遅い子どもほど、自分のことが好きと回答する割合が低く、なんでもないのにイライラすることがあると回答する割合が高い(小・中)ことがわかったという。
今回の調査結果を受けて文科省は、全国的な実態を把握するとともに、自立や心身の不調などについて、生活習慣との関係を明らかにしていくとしている。
▼外部リンク
・文部科学省 プレスリリース