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悪性黒色腫の治療薬として、ダブラフェニブとトラメチニブの承認を申請-ノバルティス

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2015年05月01日 AM06:00

悪性黒色腫患者の20~30%で生じるBRAF V600遺伝子に変異

ファーマ株式会社は4月27日、「BRAF V600遺伝子変異を有する悪性黒色腫」の治療薬として、BRAF阻害剤「」およびMEK阻害剤「」の国内における製造販売承認申請を行ったことを発表した。

日本では、悪性黒色腫の患者の20~30%で、重要な細胞増殖促進経路であるMAPキナーゼ経路上のBRAF V600遺伝子に変異が生じているものと考えられている。BRAF V600遺伝子に変異が生じると、それによって活性化されたBRAFタンパクが同じ経路を構成するMEKタンパクを過剰に活性化し、がん細胞の増殖や転移を促進するシグナルが伝達されていくという。

単剤および併用療法にて、米国やEUでは製造販売が承認

ダブラフェニブとトラメチニブは、2015年3月のグラクソ・スミスクライン社のがん領域事業の移管により、ノバルティス ファーマに譲渡された薬剤。

ダブラフェニブは、グラクソ・スミスクライン社によって開発されたBRAF阻害剤。同剤は、BRAF V600E遺伝子変異陽性の進行性または転移性の悪性黒色腫患者を対象とした第3相臨床試験において、化学療法(DTIC)と比較して、無増悪生存期間(PFS)を有意に延長することが認められている。2013年5月には、BRAF V600E遺伝子変異陽性の切除不能または転移性の悪性黒色腫に対する治療薬として、米国で初めて承認された後、EUにおいても製造販売が承認されている。

一方、トラメチニブは、日本たばこ産業株式会社と京都府立医科大学の酒井敏行教授が共同で見出し、その後グラクソ・スミスクライン社によって開発されたアロステリックMEK阻害剤。同剤も、BRAF V600E/K遺伝子変異陽性の進行性または転移性の悪性黒色腫患者を対象に、既存の化学療法と比較して実施した第3相臨床試験において、統計学的に有意なPFSの延長が認められている。2013年5月に、BRAF V600E/K遺伝子変異陽性の切除不能または転移性の悪性黒色腫に対する治療薬として、米国で承認された後、EUにおいても製造販売が承認されている。

さらに、ダブラフェニブとトラメチニブの併用は、ベムラフェニブ単剤療法を対照とした試験、またはダブラフェニブ単剤療法を対照とした試験が実施されており、それぞれ対照群と比較して有意なPFSの延長が確認。また、ベムラフェニブを対照とした試験においては、主要評価項目の全生存期間(OS)においても統計学的に有意な延長が併用群で報告されている。2剤の併用療法は、2014年1月に米国で承認されている。

▼外部リンク
ノバルティス ファーマ株式会社 プレスリリース

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