膝軟骨の再生医療等製品が全都道府県で使用可能に
富士フイルムグループの株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC)は4月16日、膝関節における外傷性軟骨欠損症又は離断性骨軟骨炎(変形性膝関節症を除く)を適応対象とする「自家培養軟骨ジャック(R)」を使用できる医療機関(使用認定施設)が全国170施設に拡大し、全都道府県で使用可能になったと発表した。
画像はニュースリリースより
近年のスポーツの普及等により軟骨損傷の根本治療へのニーズが高まる中、スポーツや事故などで軟骨が大きく欠損した患者にとって、新たな治療の選択肢となっている。
全国の主な使用認定施設の一覧は、同社ホームページの「自家培養軟骨 使用認定施設一覧」(http://www.jpte.co.jp/JACC_institutions.html)で確認できる。
広島大学の越智教授から技術移転を受け製品化
同製品は、同社が広島大学大学院整形外科の越智光夫教授から技術移転を受け、製品化した整形外科領域における再生医療等製品。2012年7月27日に厚生労働省より製造販売承認され、2013年4月1日から保険適用となっている。
また、保険適用に関し「膝関節手術を年間100症例以上実施していること又は大学病院本院であること」といった「施設基準」や「整形外科の経験5年以上、膝関節手術を100症例以上実施した経験を有する常勤医師であること」といった「実施医基準」等の留意事項が付与されている。