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サノフィ 2014年度は後発品に押され売上高対前年比マイナスに

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2015年04月20日 PM02:30

ブロックバスターで対前年比プラスとなったのは「プラビックス」のみ

サノフィ株式会社は都内で年次記者会見を開催。2014年の業績と2015年度以降の見通しについて、代表取締役社長のファブリス・バスキエラ氏が発表した。

2014年には「」「」の2つの新薬を上市したほか、6月にはジェネリック市場にも参入するなど、大きな動きのあった同社。2014年度の同社の薬価ベース売上高は2935億円で対前年比マイナス7.6%だった。

同社では薬価ベースの売上で100億円を超える製品が5品目あるが、対前年比でプラスになったのは、抗血小板薬「プラビックス」のみ(約1288億円、対前年比10.3%プラス)。「アレグラ」は対前年比34.1%マイナス、「マイスリー」は対前年比21.7%マイナスとなるなど、ジェネリック参入の影響を大きく受けた形となった。

2015年度は、総売り上げの40%以上を占めるプラビックスも特許切れを迎える。これに対し、バスキエラ氏はこれらパテントクリフに伴う主力製品の売上ダウンは織り込み済みで、そのための組織体制ならびに新薬のイノベーションに注力している、として、プラビックスのオーソライズド・ジェネリックを特許の切れる6月にも上市する予定であることを明らかにした。

新規基礎インスリン製剤やPCSK9阻害剤に大きな期待

また、バスキエラ氏は、今後5年間に20製品以上の承認取得を予定していることを表明。その目玉の1つに「」の後継品となる次世代新規基礎インスリン製剤「U300」を挙げた。「U300」はランタスと同じインスリン グラルギンをベースとしたインスリン製剤で、より平坦かつ持続的な血中濃度および血糖降下作用の推移が可能としている。

同社はさらに2015年以降のトピックスとして、3月に製造販売承認を取得した、ゴーシェ病に対する経口治療薬「サデルガ」や4価髄膜炎菌ワクチン「」、4種混合ワクチン「」の販売開始、そして、LDLコレステロールを有意に低下させるPCSK9阻害剤「alirocumab」の承認申請をピックアップ。新薬開発が順調に進んでいることをアピールした。

▼外部リンク
サノフィ株式会社 ホームページ

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