医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > テクノロジー > トモシンセシス画像を用いたデジタルX線画像診断装置用ソフトを新発売-富士フイルムメディカル

トモシンセシス画像を用いたデジタルX線画像診断装置用ソフトを新発売-富士フイルムメディカル

読了時間:約 59秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2015年04月15日 PM12:30

バイオプシーのターゲティングがより簡単に

富士フイルムメディカル株式会社は4月13日、乳がん検査用デジタルX線診断装置「AMULET Innovality(アミュレット イノバリティー)」で、トモシンセシス画像を使って生体組織診断(バイオプシー)のためのターゲティングを行うことができる専用オプションソフト「トモシンセシスバイオプシーソフト」を6月15日に発売すると発表した。


画像はニュースリリースより

このソフトウェアは、トモシンセシス画像上の所見を1か所指定すれば、三次元座標が算出され、位置を特定する。ステレオ撮影画像を用いたターゲティングと比較して、より簡単にバイオプシーのターゲティングができることで、検査時間の短縮が期待できるという。これにより、患者がX線診断装置の圧迫板に乳房を挟まれた状態で待機する時間も短くなるため、患者の身体的負担軽減につながるとしている。

通常のマンモグラフィ撮影では見つけにくかった病変観察にも最適

また、複数枚の乳房の断層画像を生成するトモシンセシス撮影は、乳腺と腫瘤の重なりなど、通常のマンモグラフィ撮影では見つけにくかった病変の観察にも適する。トモシンセシス画像を使ってターゲティングができる同ソフトウェアを搭載することで、トモシンセシス画像にしか表示されていない病変部であっても、ターゲティングを行うことができるという。

なお、同製品は、4月17日から19日までパシフィコ横浜で開催される「2015国際医用画像総合展(ITEM2015)」に出展予定。

▼外部リンク
富士フイルムメディカル株式会社 ニュースリリース

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 テクノロジー

  • モバイル筋肉専用超音波測定装置を開発、CTのように広範囲描出可能-長寿研ほか
  • ヒトがアンドロイドの「心」を読み取り、動きにつられることを発見-理研
  • 生活習慣病の遺伝的リスクと予防効果の関係、PRS×AIで評価-京大ほか
  • 精神的フレイル予防・回復支援「脳トレシステム」開発-愛知産業大ほか
  • ChatGPTと放射線科医、骨軟部放射線領域の診断精度を比較-大阪公立大ほか