バイオプシーのターゲティングがより簡単に
富士フイルムメディカル株式会社は4月13日、乳がん検査用デジタルX線診断装置「AMULET Innovality(アミュレット イノバリティー)」で、トモシンセシス画像を使って生体組織診断(バイオプシー)のためのターゲティングを行うことができる専用オプションソフト「トモシンセシスバイオプシーソフト」を6月15日に発売すると発表した。
画像はニュースリリースより
このソフトウェアは、トモシンセシス画像上の所見を1か所指定すれば、三次元座標が算出され、位置を特定する。ステレオ撮影画像を用いたターゲティングと比較して、より簡単にバイオプシーのターゲティングができることで、検査時間の短縮が期待できるという。これにより、患者がX線診断装置の圧迫板に乳房を挟まれた状態で待機する時間も短くなるため、患者の身体的負担軽減につながるとしている。
通常のマンモグラフィ撮影では見つけにくかった病変観察にも最適
また、複数枚の乳房の断層画像を生成するトモシンセシス撮影は、乳腺と腫瘤の重なりなど、通常のマンモグラフィ撮影では見つけにくかった病変の観察にも適する。トモシンセシス画像を使ってターゲティングができる同ソフトウェアを搭載することで、トモシンセシス画像にしか表示されていない病変部であっても、ターゲティングを行うことができるという。
なお、同製品は、4月17日から19日までパシフィコ横浜で開催される「2015国際医用画像総合展(ITEM2015)」に出展予定。
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・富士フイルムメディカル株式会社 ニュースリリース