中央社会保険医療協議会は8日の総会で、2016年度の診療報酬改定に向け、「外来医療」について議論した。長期投薬の増加などが原因で、多量の残薬が生じているとのデータを踏まえ、支払側委員などから「役割は大きい」など、残薬の解消に向けた薬局の取り組みに期待するとの意見が相次いだ。日本医師会は、かかりつけ医が残薬を調整しながら薬局と連携して対処する必要性を強調。また、長期処方そのものに問題があると指摘し、「大胆に見直すべき時期に来ている。重要な論点にしてもらいたい」と長期処方の見直しを検討するよう求めた。
この日の会合で厚労省が提示した資料では、長期投薬の増加などにより、飲み忘れや飲み残し、症状の変化によって生じたと思われる多量の残薬が生じていることが示された。