2015年の第2、3四半期から米国、カナダ、日本、欧州5か国で
独メルク社と米ファイザー社は4月7日、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん治療薬「ザーコリ(R)」(一般名:クリゾチニブ)について、両社がコ・プロモーションすることで合意したと発表した。
ザーコリのコ・プロモーション開始時期は、合意に基づき2015年の第2および第3四半期から米国、カナダ、日本、ならびに欧州5か国(フランス、ドイツ、イタリア、スペインおよび英国)で開始し、2016年には中国およびトルコで開始される予定としている。
腫瘍免疫製剤の開発を加速させる方針
ザーコリは、米国、日本および欧州において承認を得た世界初のALK阻害剤。ファーストラインおよびセカンドラインにおけるALK融合遺伝子陽性の非小細胞肺がんを対象に、2つのグローバル無作為化試験で良好な結果が示されている。現在までに、臨床試験被験者を含む約8,000名を超える患者がザーコリによる治療を受けているという。
同コ・プロモーションは、2014年11月発表のメルクとファイザー間のグローバル戦略提携に関連したもの。両社は共同で抗PD-L1抗体薬avelumabを開発・販売し、がん患者のために腫瘍免疫製剤の開発を加速するとしている。
▼外部リンク
・ファイザー株式会社 プレスリリース