高い臨床価値と運用コストの低減を実現した「MAGNETOM Amira」
シーメンス・ジャパン株式会社は4月7日、最新のソフトウェアバージョンE11を搭載し、幅広い臨床用途に応える1.5T MRI装置「MAGNETOM Amira(マグネトム アミラ)」の販売を4月より開始したと発表した。
画像はプレスリリースより
MAGNETOM Amiraは、高い臨床価値と運用コストの低減が求められている日本の市場向けに開発された、ハイエンドの1.5T MRI装置。同社は同装置を含む数多くの新製品を、4月17~19日にパシフィコ横浜で開催される「ITEM 2015(国際医用画像総合展)」に出展する予定だという。
日本人に多い肝臓疾患の検査を行う際、MRIを用いた3D撮像が一般的になってきているが、肝臓の3D撮像では、体動によるモーションアーチファクトを防ぐための息止めが必要で、その時間が長いことが課題になっている。特に小児と高齢者においては長時間の息止めは難しく、画質を落として時間を短縮した撮像を行うことが多いのが現状だった。
「FREEZEit」により、息止め不要の3D腹部撮像が可能に
MAGNETOM Amiraに搭載されるソフトウェアバージョンE11に含まれる新たな撮像法「FREEZEit」では、息止め不要の3D腹部撮像が可能となった。空間分解能を維持したまま、約3秒ごとに連続的なダイナミック画像が描出できるため、病変部の血管状態の詳細な評価ができるという。
また、高画質を維持しながら従来より最大97%以上のノイズリダクションを可能にする静音の新技術「Quiet Suite」を搭載。部位に制限されることなく一連のルーチンMR検査に対応できる。静かな検査は患者の心理的負担を軽減するほか、騒音が起因となる体動などによる撮り直しのリスクも低減し、患者に優しい検査を実現するという。
さらに、最大30%の電力消費を削減し、運用コストの大幅な低減を可能にした新技術「Eco-power」も導入。これによって、大幅にランニングコストを抑制することができたという。
同社は今後も、同製品のような、臨床的価値、運用面・経営面のメリットを追求した製品の開発に取り組みたいとしている。
▼外部リンク
・シーメンス・ジャパン株式会社 プレスリリース