2019年度に手術支援ロボットの販売を目指す
川崎重工業株式会社とシスメックス株式会社の合弁会社である株式会社メディカロイドは4月2日、世界で需要拡大が見込まれる医療用ロボットの本格開発に着手し、開発、設計、製造、販売、アフターサービスの体制を構築すると発表した。
メディカロイドは、産業用ロボットをベースに医療用に応用した製品(アプライドロボット)と手術支援を目的に新規開発する製品(手術支援ロボット)を開発するという。製品化に向けては、大学病院などの医療機関や専門技術を保有する企業、薬事承認を所管する行政など、各分野との連携を強化するための環境を構築するとしている。
今後は、川崎重工およびシスメックスと協力し、製品開発と並行して、製造、販売、アフターサービスの体制を整え、2016年度にアプライドロボット、2019年度には手術支援ロボットを販売、2030年度には売上高1000億円を目指す。
両社の強みを生かした製品開発を行う予定
メディカロイドは、2013年10月から先端医療技術の研究開発拠点である神戸医療産業都市を拠点とし、大学病院などの医療関係者や企業、行政とも連携を図りながら、医療用ロボット開発に向けたマーケティング活動を行っていた。
今回の事業計画の策定に伴い、川崎重工およびシスメックスはメディカロイドに共同で25億円の追加出資を決定。産業用ロボットの技術を保有する川崎重工と、医療分野において検査・診断の技術や幅広いネットワークを持つシスメックスの強みを活かし、メディカロイドの製品開発活動を強力に支援していくとしている。
▼外部リンク
・川崎重工業株式会社 プレスリリース