異なる識別番号が刻印された錠剤が混入
武田薬品工業株式会社は4月3日、同社が販売する糖尿病治療薬「リオベル(R)配合錠LD」で異なる識別番号の刻印が施された錠剤の混入が確認されたことから、該当する製品を自主回収することを発表した。
対象となるのは、「リオベル配合錠LDの100錠(10錠×10)包装品」のロット番号「О(オー)085」「О086」「О087」「О088」、ならびに「リオベル配合錠LDの500錠(10錠×50)包装品」のロット番号「О088」「О089」。
「ネシーナ」と「アクトス」の合剤として2011年に製造販売承認を取得
生産工場である大阪工場において、リオベル配合錠LDの識別番号の刻印の交換作業時に、誤って「リオベル配合錠HD」の刻印を打錠機に装着して生産したことが原因。同社は、「件による健康被害が生じることはないと考えますが、異なる識別番号の記載により、“リオベル配合錠HD”として処方・服用された場合、有効性に問題が生じる可能性が否定できない」とし、自主回収に踏み切った。
リオベルは「ネシーナ(R)」(一般名:アログリプチン安息香酸塩)と「アクトス(R)」(一般名:ピオグリタゾン塩酸塩)の合剤となる2型糖尿病治療剤。1日1回の経口投与製剤で、1錠あたりアログリプチン25mg/ピオグリタゾン15mgを含有する「リオベル配合錠LD」と、アログリプチン25mg/ピオグリタゾン30mgを含有する「リオベル配合錠HD」の2種類の製剤がある。
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・武田薬品工業株式会社 ニュースリリース