大正富山医薬品と帝人ファーマが共同販売
大正製薬株式会社は3月30日、同社の連結子会社である株式会社トクホンが創製し、大正製薬とトクホンが日本で共同開発を行ったエスフルルビプロフェン含有外用消炎鎮痛貼付剤(開発コー ド:TT-063)について、帝人株式会社と、国内における販売権の許諾に関する契約を締結したと発表した。
この契約により、TT-063を大正製薬の連結子会社である大正富山医薬品株式会社と、帝人の連結子会社である帝人ファーマ株式会社が、国内において共同販売を行うこととなる。また、大正製薬は販売権許諾の対価として、契約一時金およびマイルストーンを帝人から受領するという。
変形性関節症を予定適応症として製造販売承認を申請済
今回適応が予定されている変形性関節症は、関節軟骨の変性や磨耗を主体とした関節部位の慢性退行性変性疾患であり、発症部位により変形性膝関節症や変形性腰椎症などに分類される。国内の患者数は、変形性膝関節症で2400万人、変形性腰椎症で3500万人と推定され、およそ3割に疼痛症状がみられるとされている。疼痛はQOLを低下させる大きな要因であり、強力な消炎鎮痛作用を有する貼付剤の開発が期待されている。
契約の対象となったTT-063は、エスフルルビプロフェンを含有する消炎鎮痛貼付剤。変形性膝関節症の日本人の患者633名を対象として実施した第3相臨床試験において良好な結果が得られ、2014年10月に変形性関節症を予定適応症として、厚生労働省に製造販売承認申請を行っている。
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・大正製薬ホールディングス株式会社 ニュースリリース