1日1回投与のヒトGLP-1アナログ製剤
デンマークのノボ ノルディスク社は3月23日、「Saxenda(R)」(一般名:リラグルチド3mg)について、欧州委員会(EC)から、欧州連合(EU)加盟28か国において肥満症の適応で承認を取得したことを発表した。
同剤は、肥満症を適応とした欧州初の1日1回投与のヒトGLP-1アナログ製剤。食事療法と運動療法により体重管理を行っている肥満(BMI 30kg/m2以上)、あるいは糖代謝異常(境界型あるいは2型糖尿病)、高血圧、脂質異常、閉塞性睡眠時無呼吸など、肥満に起因ないしは関連する合併症(以下、肥満に関連する合併症)を1つ以上伴う過体重(BMI27kg/m2以上、30kg/m2未満)の成人の補助療法として用いられる。
2015年中に欧州での発売開始を予定
リラグルチドはヒトGLP-1と同様に、食欲を制御し、食事の摂取を抑制することで体重を減少させる。また、他のGLP-1受容体作動薬と同様、グルコース濃度に応じて、インスリン分泌を促進あるいはグルカゴン分泌を抑制し、血糖降下作用をもたらす。
同剤は2014年12月に米国で、2015年2月にカナダで、食事療法と運動療法により体重管理を行っている肥満(BMI30kg/m2 以上)、あるいは肥満に関連する合併症を1つ以上伴う過体重(BMI27 kg/m2以上)の成人の補助療法を適応として承認されている。今年中に欧州のいくつかの市場で発売する予定としている。
▼外部リンク
・ノボ ノルディスク ファーマ株式会社 プレスリリース