早期発見・早期治療を目的に、調査を実施へ
東京大学医学部附属病院は3月26日、同病院の医師が肺結核に罹患していることが判明したと発表した。発病した職員は、胃・食道外科の医師、1名。
同病院は、罹患した職員の周囲にいた人が、結核に感染している可能性が否定できないとして、万一感染していた場合の早期発見・早期治療を目的に、結核に感染しているかどうかの調査を実施することにしたという。濃厚な接触があったと認められる患者については、同病院から直接連絡をする予定としている。
2014年11月中旬を感染確認期間の始期と設定
罹患したことが分かった職員は、2月17日に定期健康診断を受診し、胸部X線撮影で異常影を指摘されていた。その後、3月25日に胸部X線の再検査ならびに胸部CT検査施行の上、喀痰検査を実施したところ、抗酸菌塗抹検査に陽性が判明。その翌日3月26日に、PCR検査の結果、結核であることが確定したという。同病院は、保健所及び関係機関に報告のうえで対応を実施している。
当初、健康診断での問診では無症状であったものの、胸部X線撮影で結核の疑いがあったことから、保健所の指導のもと、3か月遡った平成26年11月17日を感染確認期間の始期と設定した。現在、濃厚接触者である患者及び同病院の教職員のリストを作成し、当該診療科より個別に連絡を行っているという。
濃厚接触者には、説明及び検査の受診を案内しており、検査が必要と判断された患者等の検査費用は、同院が負担するとしている。
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・東京大学医学部附属病院 病院からのお知らせ