医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > 胃・食道外科の医師が肺結核に罹患-東大病院

胃・食道外科の医師が肺結核に罹患-東大病院

読了時間:約 57秒
2015年03月31日 PM04:30

早期発見・早期治療を目的に、調査を実施へ

東京大学医学部附属病院は3月26日、同病院の医師が肺結核に罹患していることが判明したと発表した。発病した職員は、胃・食道外科の医師、1名。

同病院は、罹患した職員の周囲にいた人が、結核に感染している可能性が否定できないとして、万一感染していた場合の早期発見・早期治療を目的に、結核に感染しているかどうかの調査を実施することにしたという。濃厚な接触があったと認められる患者については、同病院から直接連絡をする予定としている。

2014年11月中旬を感染確認期間の始期と設定

罹患したことが分かった職員は、2月17日に定期健康診断を受診し、胸部X線撮影で異常影を指摘されていた。その後、3月25日に胸部X線の再検査ならびに胸部CT検査施行の上、喀痰検査を実施したところ、抗酸菌塗抹検査に陽性が判明。その翌日3月26日に、PCR検査の結果、結核であることが確定したという。同病院は、保健所及び関係機関に報告のうえで対応を実施している。

当初、健康診断での問診では無症状であったものの、胸部X線撮影で結核の疑いがあったことから、保健所の指導のもと、3か月遡った平成26年11月17日を感染確認期間の始期と設定した。現在、濃厚接触者である患者及び同病院の教職員のリストを作成し、当該診療科より個別に連絡を行っているという。

濃厚接触者には、説明及び検査の受診を案内しており、検査が必要と判断された患者等の検査費用は、同院が負担するとしている。

▼外部リンク
東京大学医学部附属病院 病院からのお知らせ

 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 小児難病シトリン欠損症、核酸医薬による新治療法を開発-慈恵医大ほか
  • メタボ予防、歩行強度問わず1万歩で効果同等の可能性-愛媛大
  • 特発性肺線維症、長鎖非コードRNAによるIL33遺伝子発現制御を解明-阪大ほか
  • 大腸鋸歯状病変の検出率を向上させる新たな色素内視鏡観察法を開発-岡山大ほか
  • 脊髄損傷による麻痺からの回復を促進する低分子化合物をサルで特定-横浜市大ほか
  • あなたは医療関係者ですか?

    いいえはい