前立腺がん患者におけるエンザルタミドの最新データ
アステラス製薬株式会社は3月25日、米国メディベーション社と共同で開発・商業化を進めているアンドロゲン受容体阻害剤「エンザルタミド」(製品名:XTANDI /イクスタンジ、開発コード:MDV3100)に関し、TERRAIN試験の新たなデータと、PREVAIL試験の最新の全生存期間のデータを発表した。
第2相TERRAIN試験では、転移性去勢抵抗性前立腺がん患者を対象としてエンザルタミドとビカルタミドを比較。主要評価項目である無増悪生存期間において、エンザルタミド群では統計学的に有意な延長が認められたという。
無増悪生存期間の中央値はエンザルタミド群において9.9か月延長され、エンザルタミド群の15.7か月に対し、ビカルタミド群では5.8か月だった。
第3相PREVAIL試験では死亡リスクを23%低下
また、第3相PREVAIL試験では、化学療法施行歴のない転移性去勢抵抗性前立腺がん患者を対象としてエンザルタミドとプラセボを比較。エンザルタミド群では、プラセボ群と比較して統計学的に有意な全生存期間の延長が認められ、死亡のリスクを23%低下させたという。
生存期間の中央値はエンザルタミド群において4か月延長され、エンザルタミド群で35.3か月、プラセボ群では31.3か月だった。なお、2014年6月のデータカットオフ時点で、観察期間の中央値は31か月だったという。
なお、これらのデータは、スペイン・マドリッドで開催された2015欧州泌尿器科学会議(EAU)の Plenary Sessionで発表された。
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・アステラス製薬株式会社 プレスリリース