日本医療研究開発機構(AMED)の発足を記念した国際シンポジウムが22日、都内で開かれ、米NIHをはじめ世界の研究資金配分機関トップが集結した。パネル討論でAMEDの末松誠理事長予定者は、未診断の疾患や難病に焦点を当てる必要性を強調。国際連携により、課題解決を図っていく方向性で一致した。また、インターネット上の公開情報を使った国際協力を進めるために、論文以外で研究者を評価することも課題に挙がった。
AMEDが参考にした米NIHのローレンス・タバック首席副所長は、米国の医療研究予算が2004年以降0・8%増と伸び悩んでおり、年間300億ドル(約3兆6000億円)の莫大な予算の有効活用が求められていると指摘した。