「EZH2」をターゲットとしたがん治療における契約
エーザイ株式会社は3月12日、2011年3月に米国のEpizyme, Inc.と締結したエピジェネティック関連酵素である「EZH2」をターゲットとしたがん治療における研究、開発、商業化に関する提携契約について、その提携スコープの変更に合意したと発表した。
両社は、EZH2をターゲットとしたB細胞性非ホジキンリンパ腫やその他のがん治療における研究、開発、商業化に関する戦略的提携契約を締結。今回、エーザイが保有するE7438(Epizyme社の開発コード番号:EPZ-6438)を含むEZH2をターゲットとするがん治療薬のグローバルな開発・商業化権についてのスコープを変更したという。
アジア地域の交渉権もエーザイが獲得
今回の変更に基づきEpizymeは、日本以外の地域における開発および商業化を担う一方、エーザイは日本における開発、商業化を担うとともに、アジア地域における優先交渉権を有することになる。
E7438は、Epizyme社が独自の創薬プラットフォームから創製したエピジェネティック酵素であるEZH2を標的とする、ファーストインクラスの経口低分子阻害剤。エーザイは2011年の契約に基づき、E7438について、進行性固形がんおよびB細胞性非ホジキンリンパ腫を対象とした臨床第1/2相試験を実施している。
▼外部リンク
・エーザイ株式会社 プレスリリース