1回使い切りタイプの緑内障・高眼圧症治療剤
参天製薬株式会社は、緑内障・高眼圧症治療剤「コソプトミニ配合点眼液」(一般名:ドルゾラミド塩酸塩/チモロールマレイン酸塩)の製造販売承認を3月10日付で取得したと発表した。
同製品は「コソプト配合点眼液」と同じ炭酸脱水素酵素阻害剤(CAI)「トルソプト点眼液 1%」(一般名:ドルゾラミド塩酸塩)と、β遮断剤「チモプトール点眼液 0.5%」(一般名:チモロールマレイン酸塩)を含有する、防腐剤を含まない1回使い切り無菌ディスポーザブルタイプ容器入りの点眼剤。
防腐剤を含有せず、長期治療にもメリットが
コソプト配合点眼液は、2010年4月に、米メルク社の日本法人であるMSD株式会社が製造販売承認を取得。同年6月より参天製薬が販売し、情報提供活動は両社が共同で行っていた。2014年8月に米メルク社から参天製薬に製造販売権が譲渡され、現在は、販売、情報提供活動ともに参天製薬が行っている。
慢性疾患である緑内障は、治療が長期にわたることから、防腐剤のベンザルコニウム塩化物などに過敏症を示す患者や、重度の角結膜上皮障害を有する患者には、ベンザルコニウム塩化物などの防腐剤を全く含有しない製剤が求められていた。同社は、今回の承認取得により治療選択肢の幅が広がることで、患者のQOL向上への寄与が期待されるとしている。
▼外部リンク
・参天製薬株式会社 プレスリリース