週1回投与の2型糖尿病治療薬に新製剤が追加
アストラゼネカ株式会社は3月12日、2型糖尿病治療薬「ビデュリオン(R)」(一般名:エキセナチド)の新製剤(ペン型製剤)である「ビデュリオン皮下注用2mgペン」の、日本国内における製造販売承認を取得したことを発表した。
ビデュリオンは、GLP-1受容体作動薬であるエキセナチドを有効成分とする、世界で初めての週1回投与の2型糖尿病治療薬。週1回の投与で、安定かつ優れた血糖コンロトール改善効果を示すという。現在EUを含む世界45か国で承認されており、日本では2013年5月16日より販売されている。
自己注射がより簡便に、アドヒアランス向上に期待
今回承認を取得したビデュリオン皮下注用2mgペンは、薬剤(粉末)および懸濁用液を含有するカートリッジがあらかじめ組み込まれており、専用注射針を取り付けて使用する単回使用のペン製剤。従来のシリンジ型の製剤と比べて、調製および投与にかかる操作手順がより少なくなり、自己注射が簡便になることが期待されるという。
併せて、従来の製品特性である週1回投与で長期にわたり持続的な血糖改善効果が期待できるため、自己注射に抵抗がある患者や血糖コントロールが難しい患者をはじめ、幅広い2型糖尿病患者に使用可能な薬剤であり、アドヒアランスのさらなる向上にも貢献できるとしている。
同ペン型製剤は、日本に先立ち、米国では2014年2月に食品医薬品局(FDA)で承認され、同年9月に販売を開始。EUでは2014年7月に承認され、現在の承認国数は32か国となる。日本では、2014年4月に製造販売承認申請をしていた。
▼外部リンク
・アストラゼネカ株式会社 プレスリリース