医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 日本核酸医薬学会、核酸医薬学会が来月発足―産官学一体で実用化を牽引

日本核酸医薬学会、核酸医薬学会が来月発足―産官学一体で実用化を牽引

読了時間:約 2分17秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2015年03月09日 AM09:45

核酸医薬の実用化を強力に牽引するため、国内の産官学関係者が結集した「」が4月に発足する。2013年に国産品の医師主導治験が開始され、未整備だったガイドライン作りも含め、実用化に向けた機運はかつてなく高まっている。こうした状況を捉え、基礎研究者が中心となり、製薬企業とレギュラトリーサイエンス(RS)も取り込み、新たな学会を立ち上げることにした。佐々木茂貴会長(九州大学薬学研究院生物有機合成化学分野教授)は、「自分たちで実用化を引っ張っていく学会にしたい」と話している。

佐々木会長

■高まる期待と危機感背景に

核酸医薬は、これまで新たな創薬ターゲットとして実用化が期待されながら、大きな成果が出ていなかった。1991年には、日本核酸医薬学会の前身「アンチセンスDNA/RNA研究会」が発足し、98年に世界初の核酸医薬として、エイズ患者のサイトメガロウイルス性網膜炎症治療薬「ホミビルセン」が登場。2004年に加齢黄斑変性治療薬「ペガプタニブ」、13年には全身投与できる核酸医薬として、家族性高コレステロール血症治療薬「ミポメルセン」が承認されているが、これら3品目にとどまる。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【東海大グループ】日常診療に漢方処方87%‐医師半数「証」考慮せず
  • 【文科省審議会】加計学園は定員割れ改善を-千葉科学大薬の現状指摘
  • 【NPhA調査】「在宅24回以上」が壁に-地域支援加算の施設基準
  • 【厚労省】ドラッグロスの78品目公表-開発困難事情など連絡を
  • 【厚労省】条件付承認「積極検討を」-通知一部改正で活用促す