■薬ゼミが自己採点
2月28日と3月1日に実施された第100回薬剤師国家試験は、過去19年で最も低い合格率となった前回と同様、厳しい結果となりそうだ。薬剤師国試予備校大手「医学アカデミー薬学ゼミナール」が全受験者を対象に実施した自己採点結果では、平均正答率が66・8%と前回の66・3%を上回ったものの、基礎的な知識を問う必須問題の「物理・化学・生物」で合格基準を満たせずに、足切りとなる可能性がある受験者が非常に多かったことが判明。総点で合格点に達していても、廃問や解なしなどの調整がなければ、多数の不合格者が出る見込み。新卒受験者の合格率は第99回の70・49%を下回り、70%に達しない可能性も出てきた。既卒者の合格率はこの数字を大きく下回るため、受験者全体を含めると合格率50%台という厳しい結果も予想される。
薬ゼミは、薬ゼミ自己採点システムで、3日19時までに採点を行った受験者9066人の入力データから速報結果をまとめた。