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ファイザー、2014年度売上高5020億円 12年度以来の減収に

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2015年03月05日 PM06:00

主力製品が堅調に推移、シェアベースでは伸長

ファイザー株式会社は3月4日、2014年度(2013年12月~2014年11月末)の業績を発表。東京・大手町で記者会見を行った。2014年度は「リリカ」、「トビエース」、「インライタ」、「」等の主力商品が堅調に推移、シェアベースで伸長したものの、売上高は5020億円で、対前年同期比5%、金額にして287億円の減収となった。

業績について同社の梅田一郎社長は「大変厳しい結果と受け止めている。新薬分野は堅調に推移したのだが、長期収載品分野が落ち込んだ。ジェネリック医薬品の使用促進が進んだことが原因の1つにあると考えている」とコメント。

また梅田社長は、今後の日本市場について「世界の医薬品市場が拡大傾向を見せる一方で、日本市場の伸びは鈍いと予測されている。加えて、頻回な薬価改定の議論は大きな懸念材料。新薬創出加算制度の本格導入によるイノベーションに期待したい」と語り、2015年度の取り組みとして「5品目以上の承認」「提携の加速による開発パイプラインの強化」「製品ライフサイクルマネジメントの強化」を挙げた。

国内初の試み 治験被験者に治験結果を説明した文書を配布

同社医薬開発部門長の原田明久氏は、開発パイプラインの中から、承認前の期待の新薬として、高コレステロール血症などの治療薬「bococizumab」と乳がん治療薬「palbociclib」の2つを挙げた。加えて、関節リウマチ薬「」における乾癬や潰瘍性大腸炎、虚血性脳卒中および全身制塞栓症の発症抑制薬「」における静脈血栓塞栓症などの適応拡大にも期待を寄せている、と語った。

また、国内初の試みとして、治験に参加した被験者に対し、治験結果を分かりやすく説明した文書の配布を医療機関などを通して行う。「治験結果を積極的に公開することで、治験の透明化の一助となれば」(原田氏)。

▼外部リンク
ファイザー株式会社 プレスリリース

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